2020年5月11日(月):色川武大『うらおもて人生録』

https://www.shinchosha.co.jp/book/127002/

*本棚のここに置いてあるはず…の場所に現物がなかったので、写真を貼れず、とりあえず出版社のリンクを貼りました
 

緊急事態宣言で不要不急の外出自粛となり、家で過ごすStayHomeを少しでも楽しく過ごそうということもあるのか、いつの間にかFBで様々なバトン/リレーが流行り始め、今に至っています。「StayHomeを少しでも楽しく過ごそう」という趣旨自体は悪くないと思うのだけど、誰かを指名してバトンを渡す、リレーをする、という点が私にはどうにも押しつけがましく感じてしまって42820:08の時点で丁重にお断りしました。
 

しかし、その中でブックカバーチャレンジは知らない本を知るきっかけになったり、(ブックカバーチャレンジ自体はただ表紙を出すだけで説明や感想を求めてはいないのだけれども)掲載した人の、本への思いや付随する知識のおもしろさ・深さ、意外性を知ることができたりしておもしろいと思いました。ふと「これだったらやってもいいかな~」

 

さらに、私の場合、取り立てて準備をしなくてもやろうと思ったらすぐできる。なぜなら、一昨年10月岩田書店さんの『一万円選書』に応募し、昨年7月に当選し、送られたカルテに記入した時に、今まで読んだ本について書く欄があり、何を書いたのかコピーを取ってあったので。

 その欄を改めて眺めてみて…20冊書いていましたけど…改めてこれをネットに公開する必要があるのかな~?とかいろいろ考えながら眺めました。カルテにはその時ただ思いつくままの順番に書きました。あれこれ考えるより、思いつくままに書くのが正解!と思ったからです。思いつかないものは自分にとっては所詮それまで。

 

その時、真っ先に思いついたのが色川武大著『うらおもて人生録』

今、順番を考え直すか?と言ったらやっぱり変えないですね。
トップです。
トップはこれ。

中学1年か2年くらいの時に読んだ本ですけど。しかも最近読み返したりはしていないのですが(この記事を書くにあたり、読み返したいとは思いましたけど、まあそのうち)。

色川武大というより阿佐田哲也と言われた方がわかる人もいるかもしれない。
『麻雀放浪記』の作者です。麻雀物は阿佐田哲也名義、純文学系は色川武大名義、と使い分けている、と、ずっと前にどこかで読んだ覚えがあります。
私は麻雀のルールが全くわからないので残念ながら麻雀放浪記は読んだことはないのですが、しかしこの『うらおもて人生録』で勝負師哲学というものに触れた気がします。
いつの間にか「勝負には勝ちたい!」と思っていた私にとってはまさにバイブルのようにありがたく感じ、当時何回も読み返しました。

 

今でも覚えているのは(うろ覚えかもしれないですけど、)
「最初から半分しか勝とうと思っていないと半分も勝てない」

「若い時に、最初突っ走って最後ベテランに抜かれて…を何回か繰り返していると、そのうちいいポジションが取らせてもらえるようになる」(←ちょっと怪しいですけど)

 

この記事を書く前にアマゾンでのレビューを読んでいると、ある人のところで、

・弱点が致命傷になるコースを避けること

・強みで勝負すること

・運のロスをしないこと

とあって、「えぇ~!」と驚きました。

 

これ、ストレングスファインダーの慎重さ、最上志向、ちょっと無理矢理ですが戦略性、になるのでは? 私がいかにこの本に影響をうけてきたのか?ということになるのかもしれません。そしてこの本を読む前にすでに私の中に芽生えていた「勝負には勝ちたい!」これは紛れもなく競争性!ストレングスファインダーの、私のトップ5の資質のうち4つまでもがこの本と無関係ではないということから、この本が私にとってトップ本に君臨している理由がわかった気がしました。


さて、他の本については…、
結論としては「う~ん、別にいいかな?」(=公開しない)と思いましたが…
もしかして気が変わったらそのうち書くこともあるかもしれません。
ないかもしれません。

 

*色川武大名義の純文学系の本は大学時代に一時期ハマって何冊か読みました。

 『狂人日記』『離婚』『怪しい来客簿』『百』

*結局FBでブックカバーチャレンジはしないのですが、この本だけ紹介してもいいかな、と思ってHPの記事にしました ^_^