お花を生けることとフェルデンクライスメソッドのレッスン…

先日、私のストレス発散法の一つとして、お花を生けること、と書きました。
その記事を書いた2日前、春分の日に久々に水盤に剣山を使ってみましたが、
よく使う筒状の花器と違ってどうも勝手が違うというか…慣れなくて時間がかかりました。

だいたい切ってくるお花の長さからしてちょうどいい長さが全然違う…
お花を生けると言ってもちょっと花器が変わるだけでこんなに違うものなのか、と、改めて思ったことをきっかけに、お花を生ける時のことを考えてみて、ちょっとこじつけっぽいですが、フェルデンクライスメソッドのレッスンと実は共通点があるな、と感じました。

お花を生ける時は、
まず、お花を生けようとする空間の大きさに合わせて花器の大きさを選び、季節によって花器の材質や色を選びます。

可能であれば、数日前に花器を決めておいて、前日夕方頃にお庭に出て、翌日にちょうどいい具合に開きそうな花を見つけたり、枝物に使う木の枝の形を見ておいたりします。

寝ながらどの花器にどの花や枝を生けようか、だいたいのイメージを作っておきます。

そして当日、前日に見定めておいた、よさそうな枝やお花をいくつか切り、花器に生け始めます。

私の場合はまず一番大きな枝をどれにするか決めて、それからメインのお花、そしてそれに合わせてバランスを見ながら他のお花をいくつか生けていきます。

が、たまにどうしてもイメージ通りにならない場合もあります。

枝のつき方がどうもしっくり来ないとか、花器と花のバランスがどうもおかしいとか…。

そういう時は、枝を当初のイメージと違うものを使ったり、メインの花を変えたりもしますが、場合によっては花に合わせて花器自体を変えてしまうこともあります。

この花器だと○色の花がいいなぁ…と思っていても、○色の花でちょうどいい具合に咲いた花がどうしてもその日になかったりもしますしね。

あとは、あれこれ欲張り過ぎないこと。

どうしてもいい枝ぶりの枝は使いたいし、キレイなお花は使いたいけれども、全部一つの花器に生けてしまうと、うるさすぎてしまう=too much!な感じになってしまいます。
大きな枝とメインの花、そしてそれにあったお花をいくつか、その中でも不必要な枝やお花や葉は切って使います。

最初に庭で切ってきた枝や花のうち実際に花器に生けるのに使われるのは何分の一かだったりします。

(残りのお花は捨ててしまうのはかわいそうなので、別の場所に生けるのに使ったりします)

自然のものである花や枝との出会いはまさに一期一会で、全く同じものは二度と生けられません。そういったものに合わせて、花器や生け方も自由自在にできるように、日ごろからいろんなスタイルをやっておかないとダメ…。

お花を生ける過程とフェルデンクライスメソッドのレッスンを行う過程で大事なこと/工夫しなければならないこと、に、共通点は多いなあ、と感じながら生け終わったお花を眺めていました。


*私はお花の特定の流派を習ったことはなく、自己流で楽しんで生けています ^_^;