フェルデンクライスメソッドとは

<フェルデンクライスメソッドって…?>
 
“フェルデンクライス”というのは人の名前です。
元々物理学者であるモーシェ・フェルデンクライス博士が考案しました。
スポーツで膝を痛めた時、当時の医学では「手術するしかない」と言われた博士が、発育発達、赤ちゃんの動き、大脳生理学、柔道などの理論から独自の方法を考案しました。
それをまとめたものがフェルデンクライスメソッドです。
自分本来のナチュラルな動きに気づくことからはじまり、動きの選択の幅を広げ、状況によって最適な動きを使えるようになっていきます。
身体の使い方がよりよく変化すると、感情、思考、感覚、行動も変わってきます。
 
<モーシェ・フェルデンクライス博士について補足>
 
フェルデンクライス博士は自己防衛術について学び、教えてきました。ある時、日本柔道の創始者である嘉納治五郎先生がパリで柔道の実演をした時に、フェルデンクライス博士がそれを見に行き、その後、嘉納先生がフェルデンクライス博士を夕食に招待し、嘉納先生はフェルデンクライス博士にヨーロッパに柔道を広めるためにヨーロッパの組織の代表者になってくれるよう依頼したそうです。ちなみに日本人以外で、あるいはヨーロッパ人で初めて黒帯になったのがフェルデンクライス博士だそうです。

 
<レッスン形式について>
 
レッスン形式にはグループレッスン形式と個人レッスン形式があります。
 
○グループレッスン形式(ATM:Awareness Through Movement)
日本語にすると、“動きを通しての気づき”
プラクティショナーの言葉によるリードで、ひとりひとりが効き取ったままに身体を動かし、“気づき”を高めていく方法。
原則として、プラクティショナーが模範を示すことはありません。
 
○個人レッスン形式(FI:Functional Integration)
日本語にすると、“機能的統合”
プラクティショナーの手のやわらかいタッチで動きを誘導します。
治療行為とは異なり、痛みの除去や姿勢の矯正を目的とするものではありません。
 
<レッスン形式について補足>
 
ATMとFIについてですが、最初にできたのはFIです。しかしFIは当然ながら一度に多くの人にレッスンをすることはできませんから、後からATMができました。
 
普段、身体を動かすグループレッスンの場合、多くは先生が見本を見せながら行い、生徒はそれをマネをする、という形式で行われますが、フェルデンクライスメソッドのATMでは違います。プラクティショナー(先生)は言葉によるリードを行うのみで、原則的に見本は見せません。
そうすると、「先生、見本を見せて下さい」と言われることばしばしばあります。
フェルデンクライスメソッドはそれぞれの個人に合った身体の動かし方を自分で見つけていくサポートをするものです。正しい型のようなものはありませんし、私が動きを行ってそれのマネをしたとしても、相手の人にとってそれがベストの動かし方なのかというと、必ずしもそうではないわけです。他人のマネをするのではなくて、自分自身にとってベストの動き方を探すこと、これが大事なわけです。


*フェルデンクライス豆知識
 

こういった類のトレーニング用具をご覧になったことはあるでしょうか?


一般的にはストレッチポールとかコアローラーといったような名称で知られています。ちなみに写真は円柱を直径で割った形のものでハーフカットポールと呼ばれていたりします。

スポーツセンターやスポーツクラブでのコアコンディショニングクラスで用いられていたり、ジム用具の一つとして置いてあったりもしますので見たことがある人も多いかもしれません。

あまり知られてしませんが、これはもともとアメリカ在住のフェルデンクライスメソッドのプラクティショナーが開発したものなのですよね。

フェルデンクライスメソッドのプラクティショナーの間では“ローラー”と呼ばれていて、一般的なストレッチポールの太さ以外にも様々な太さのものを、必要があれば用途に応じてレッスンで使いわけます

ストレッチポールが日本で発売され始めた頃(10年くらい前?)は、一般的なスポーツ用品店で、1本6,000円くらいで販売されていましたが、私たち教師養成講座在籍者やプラクティショナーはまとまった数を海外から直接購入することができた(当時)ので、とても助かりました。
今では日本で普通に購入した場合でも6,000円もはかからず、もっと手軽に購入できるようです ^_^